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「簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本」の書評。
20万部突破!のそこそこ売れている本。
いいなと思った内容の引用・要約と、自分のやりがちなミス、わからなかった点をまとめる。
文法に厳密すぎるきらいはあるけど、記事に書き出してみるといい本だと思えました。
目次(クリックでワープ)
文章力とは?(p21)
- よいテーマを見つける「着想力」
- テーマに関わるさまざまな事象に連想を広げる「連想力」
- その中で書くべきことを峻別する「優先順位の判断力」
- 書くべきことを「構造的に把握する力」(脈絡なしに言葉を並べても、読み手は理解してくれません)
- そこに自分独自の考えを加える「創造性、独自性」
- 読み手の立場、心情、知識レベルなどを理解する「人間理解力」
- 言わんとすることを、読み手に伝わる簡潔・明瞭な言葉で表現する「言語表現力」
良い文章とは何か(p205)
- 言いたいことが明確な文章
- 頭を使わなくても、読むそばからスラスラ分かる文章
- 簡潔な文章
良い文章を書くための資質
- 自分の頭で感じたり、考えたりする習慣
- 相手の身になって感じたり、考えたりする想像力
- 健全な言語感覚を持つこと
文章を書く3つの喜び(p21)
- 表現する喜び、
- 理解と共感を得る喜び、
- 相手や組織や、ときには自分自身にも変化をもたらす喜び
読点(、)
読点(、)は意味の切れ目に打つ(p109)
読点(、)は息継ぎ記号ではない、文の中で意味の固まり(意味の切れ目)を視覚的に示すもの。
読点(、)がほしいところ(p120)
- 「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目
- 「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間
- 「前提」と「結論」の間
- 「状況・場の説明」と「そこで起きていること」の間
- 時間や場面が変わるところ
- 逆接に変わるところ
- 2つのものを対比するとき
- 隣同士の修飾語の間に、予想外の関係が生じてほしくない場合
- よく使われる別の意味の表現と区別したいとき
- ひらがなばかり、漢字ばかり、カタカナばかりが続く場合
ぼやかして書かない(p123)
×多くのお客様と接する中で、接客のプロとして認められるようになりたいと思います。
○多くのお客様と接して経験を重ねながら、接客のプロとして認められるようになりたいと思います。
「中で」は僕がよく使う言葉。「中で」と書きたくなった時は、もう少し具体的に表現する癖をつける!
何でも「ことで」でつながない(p127)
「ことで」。よく使ってしまいます。
「ことで」と書く前に、適切な表現を探せと。
例えば、「と」「れば」「ことによって」「って」
日本人が曖昧な表現を好む理由(p135)
日本語 表と裏 (新潮文庫)の要約だが、非常におもしろい。
新品で484円、送料無料という安さ。5月度購入本にいれようかな。
以下要約の要約
- 日本では相手を利発であるとして振る舞うので、明確な表現は失礼にあたると考える。
- 日本は同質社会で異なることを嫌うので、曖昧な表現で相手の意向を探りあう。
- 曖昧に表現することで、相手に裁量の余地を残し相手を敬う。
- 以心伝心を理想としてきたので、正確な言葉できちんと説明することを怠る風潮があった。
「」と句点(。)の関係(p189)
文中「」の句点(。)
文中「」内の句点(。)は省略することが多いので入れなくて良い。
~「~。」~ は ~「~」~でOK
1文「」の句点(。)
セリフだけで1文が成り立つ場合は「」の後に句点(。)を打つ。
省略不可。
「~」。~
漢数字か算用数字か(p194)
原則と例外
横書きの時は算用数字を用いるのが原則。
熟語である場合は例外として、漢数字を使う。
熟語かどうかの調べ方
熟語かどうか確かめる方法は、他の数字に置き換えて表現できるかどうか。
他の数字では代用不可の場合→熟語なので漢数字を使う
他の数字で代用可の場合→算用数字を使う。
例、「いちばん重要」の「いちばん」は「1番」か「一番」か
にばん重要ですとは表現できないので、いちばん重要は熟語、よって一番重要と書く。
本の内容に?だった箇所(p41)
ヒント13「因果関係をつかむ」(p41)の訂正文とコメントが?だった。
×視聴率を稼ぐためにテレビ局はさまざまな報道に走り、商業主義となっている
○商業主義がテレビ局を動かしている。そのために、少しでも視聴率が稼げそうな報道に走る。
商業主義は結果ではなく原因でしょう。
×の例文の何がおかしいのか理解できなかった。商業主義が結果であることもあるでしょ。
簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本
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<a href="http://49hack.jp/touten-kuten-howto/">句点と読点の使い方、漢数字の正しい使用方法を30歳にして学ぶ</a>