天国への登り方(劇団アマヤドリ)の予習

天国への登り方

この記事の読了時間は約4分です。

芝居「天国への登り方」を見てきます!

大好きな劇団アマヤドリの2023年春 本公演(2019年の再演)です。

2017年に見たアマヤドリの「非常の階段」が素晴らしかった。
参考 劇団アマヤドリ「非常の階段」の予習と感想

2018年には「ブタに真珠の首飾り」も見ました。

参考 ブタに真珠の首飾り(劇団アマヤドリ)の予習と感想

@49hackJpが関東に引っ越してきてからは、

アマヤドリの芝居を見るのが今回が初めてになります。

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天国への登り方の予習

舞台は「観光地としての安楽死特区」──。この町では観光の目玉として、
より安楽に、より尊厳を保った形での死に方を様々なサービスとして提供している。超高齢化社会と終活の問題、そして、究極の自由とも言うべき「死ぬ自由」という観点をベースに、それぞれが孤独に向き合うしかない「死」の問題を重層的かつ多角的にあぶり出す戯曲。2019年1月に初演され好評を得た異色作の、満を持しての再演。

天国への登り方 | CoRich舞台芸術!

介護士として働いていると、死に直面することが多いので

死をテーマにした今作の芝居はとても楽しみです。

安楽死特区という設定がめちゃくちゃ面白そうですね。

特区があるということは、そこに境界線が存在して、それが人々を分断するのか。

はたまた境界があるからこそ、融合して支えあえる世界になるのか。

どういう倫理観、制度が求められるのか?

そんなことをこの芝居を見て考えさせられるような気がします。

この作品はある種の「逃亡」を扱った作品です。本作のヒロインたる里砂は致死性の病である「言葉のガン」に冒され、安楽死が許された特区へと逃げこみます。もちろん、地平線の果てまで逃げてみたところで「死」からは逃れられないのですから、そう、これはあらかじめ捕まることを約束された逃亡劇なのです。

初演の際、この作品は多様な受け取られ方をしまして、それはとても嬉しいことでした。多くの「他者の死を受け入れてきた」観客の皆さんにとっては、この物語はそれぞれの大切な方との別れを想起させるものになったようですし、あるいは、がんばって前を向こう、という応援歌のような解釈をされる方もいました。

この作品の中では老いること、衰えることに付随して「自分の人生をいかに終わらせるか」という、逃れようのない問題について扱います。医療の発展とともに人類は、かつてないほど不完全な状態での命を生きられるようになりました。延命か? 安楽死か? 少なくとも技術論的にはそんなことを選べるようになったのです。

しかし、どうやら日本人は死について話し合うことがとても苦手なようです。安楽死について書かれた諸外国の本などを読むにつけ、どうにもその辺りは弱い。感情論を抜きにしてひとつの道を選べ、などと言われてしまうと絶句、思考停止に陥ってしまう方も多いのではないでしょうか。自分にとっても、大いに身に覚えのある話です。

本作では、そういったことについて話をします。言葉にしてはならない、と思い込まされているようなことを積極的に話していく。捕まることを承知の上で、それでも、逃げられるだけは逃げてみる。そんな劇です。

天国への登り方の感想(観劇後追記予定)

子供の体調不良のため、見に行くことができませんでした。

またの機会に。


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泣いて喜びます。

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