芝居「ドント・コールミー・バッドマン」(24/7lavo)の予習と感想

ドントコールミーバッドマン

この記事は2021年10月17日に更新しました。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。

この記事の読了時間は約10分です。

芝居「ドント・コールミー・バッドマン」を見てきます!

直訳すると「私のことを悪い奴と言わないで」ですかね?

ポスターには「残念な人と呼ばないで」と表記されています。

劇団は24/7lavo(にいよんなならぼ)

コロナ禍の2021年2月4日に始動したという常識破りの劇団です。

「ドント・コールミー・バッドマン」は劇団にとって2回目の公演。

特別な人生になりたい人間と人間達の群像劇。

あらすじがとても面白そうなので楽しみです。

会場は東京の新宿シアター・ミラクル。

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会場は歌舞伎町にある。

日程:2021年10月14日〜19日

映像はツイキャスで10月24日19時から配信されるので

遠方の人や開演日程に都合がつかない人も見れます。

視聴期間は11月7日23時59分まで。

視聴チケットは2000円。

参考 ドント・コールミー・バッドマンのアーカイブ配信

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24/7lavo(にいよんなならぼ)

SNS

公式ホームページ:http://247lavo.net/

公式twitter:https://twitter.com/247lavo

劇団の名前の意味

24/7=英語の「24/7(Twenty four seven)」=「年中無休」と、 イタリア語の「Lavoratore」=「働き者」を組み合わせた造語で、 「めっちゃ頑張り屋さん」という意味です。

引用元:24/7lavo website/About

やる気がみなぎりまくっています。

劇団の雰囲気

コロナ禍に旗揚げって時点で異端。

ホームページも余白が多かったり、趣があってかっこいい。

演者の人も写真だけでキャラがたっているのが伝わってきます。

ドント・コールミー・バッドマンの詳細

公演時間は約115分。

あらすじ

残りの人生を想像してみる。

30過ぎたくらいに「なんか大人になった気がするから子供を育てられるかもしれない」と 思える。けどその時に子供を育てる貯金はない。

40ぐらいで自分が何者かになる事を諦めるだろう。

50を超えたら性欲が衰えそれにつられて様々な欲求が無くなる。何も目指したいものはない。

60歳。こっそり馬鹿にしていた「このおじいちゃん、この歳でも働かないと生きていけな いんだな」という人に俺もなり、その後死ぬまで細々と生きていく。

きっとそうだろう。きっとそうなんだ。
それでいいじゃないか。それがいいじゃないか。

馬鹿にしてくれ。蔑んでくれ。
つまらない人間であってくれ。
そうでないと心が、糸が、切れる。

引用元:ドント・コールミー・バッドマン | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!

このあらすじには期待せざる終えません。

胸糞展開が続きそうなので、見る側のメンタルも問われそうです。

あらすじの書き方も孔子の論語をモチーフに

その意味するところとは真逆の人生の儚さ辛さを描いているところが面白いですね。

「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」

(私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才には天から与えられた使命を知り、六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった)

日程・料金・キャスト

細かい日時などはフライヤーの裏側に記載されているので掲載しておきます。

ドントコールミーバッドマン詳細

ドント・コールミー・バッドマンの感想

@49hackJpの芝居観劇は1年以上ぶり。

子供が生まれたのと、コロナが流行していたのでなかなか芝居は見にいけず。

2020年7月に見た「君とならどんな夕暮れも怖くない」以降、芝居は見れていません。

参考 劇団かもめんたる「君とならどんな夕暮れも怖くない」の予習と感想

たまたま空いた時間に面白そうな芝居がやっていた巡り合わせを感じつつ

「ドント・コールミー・バッドマン」を見に行ってきます!

会場は歌舞伎町の雑居ビル

会場はシアターミラクル。

歌舞伎町の喧騒の中にある雑居ビルの4階。

座席数は約40

開演前の雰囲気

薄暗い明かりの中に
円卓と赤い椅子が2つ

堀ユーヘイが歌う洒落た音楽がbgmで流れている。

使われていたBGM視聴

最高の舞台が始まる予感をビンビンと感じて開幕を待つ。

「ドント・コールミー・バッドマン」の主題歌は堀ユーヘイが書き下ろした新作とな!!

控えめに言って最高

とてもいい作品でした。

今回の作品を見て、今後動向をチェックすべき劇団として@49hackJpのリストに入りました。

控えめに言って最高でした。

演者の人たちの声量がすごくて、とてもパワフル。

今までみた芝居の中で一番パワーを感じました(作品のテーマでもあったからだけど)

みんな滑舌が良くて聞き取りやすいし、演技も上手い。

劇中劇という構造上、下手くそや戸惑いを演じるのは難しいはずなのにめっちゃうまい。

115分という時間通り終わる=稽古量がすごい。

演者のキャラが立っていて色がある。

@49hackJpが「演技うんまぁ」と思ったのは河西凜さんです。

全員が「バッドマン」である

作品に出てくる人全員がバッドマンでした。

バッドマン=悪者という意味ではなく、

欠点とか弱点、あくどさ、弱さを抱えた人間という意味=バッドマン であると理解しました

一見、善き人と思える人物も、

相手を必要以上に追い込んだり、

相手を傷つけるような言動をとってしまったりするという観点からは「バッドマン」だと

作品では描かれている気がしました。

そういう見方をすれば

人間は神のように完全体でないのだからみんなバッドマンなんだよと。

でもそれでいいんだよと。

醜さを取り繕うなよ、気持ちをごまかさずにぶつかっていけよと。

照明の人が気持ちでぶつかってきたオシムを抱きしめたシーンはその象徴。

演者全員がよろしくない側面、個性を持っているけど

作品の中で触れられたように、それはそれでいい。

悪い個性が悪い個性を刺激仕合い、

もがいて苦しんで変わってやろうというパワーを、

感情の爆発を、

思考のブレイクスルーを生み出すきっかけとなるのだから。

作品にそういうメッセージが込められていたように思いました。

構成の妙

3つの並行して展開される物語。

前半はコメディー、ノスタルジー、現実と役割が別れていて、話がすっと入ってきやすい。

この3つがどう混じり合うのか、混じり合わないのかは後半になるまでわからない。

一般的な作品に比べて全てのピースが組み立てられるまでかなり時間を要しました。

焦れるのがダメではなく、きちんと山場を盛り上げるための助走となっていて

素晴らしかったです。

多少の意外性をはらんだ3つの物語の関係性は、

過去のある場面に現在の二人が入り込む(クロスする)という怒涛の山場を迎えます。

やっと組み合ったピースが、複合的に混ざり合うその刹那の迫力たるや!

そしてエピローグとも言えるオシャレなラスト。

かっこよすぎです。

痺れたラストの演出

作品ラストの関係者席にいじめた奴が座る演出も痺れたが(臭いがそれがいい!)

それよりもオシムがこの転売ヤー物語に込めた想いを言葉にするまさにその時に暗転する演出がお洒落すぎて唸った。

ここで大事なのは何を語るかではなく、

変わろうともがいていた二人が邂逅すること、

昔はうまくできなかった自分の内なる感情や気持ちをぶつける場となったであろうと想像させること。

当時のバンプがダサいダサくないのマジ喧嘩を友達関係で出来ていれば、全く違った結果になっていことも暗に仄めかしていたと思う。

「のっかるでもなく否定するでもなく」

劇中劇の脚本はなぜ転売ヤーを懲らしめる話だったのか

これまで述べてきた感想は作品に対してかなり妥当な解釈だと思うが

ここから以下は@49hackJpの深読み解釈の割合が強いので妄想と思って読んでいただければ。

オシムは学生時代大事な人、手に入れたかった人が手に入らなかった。

いじめていたやつらに邪魔をされて手に入れることができなかった

(→転売ヤーに買われた)

しかもそれは絶縁されてしまうという自分が求めていたこととは真逆の結果

(→自分が買いたかったのに転売ヤーに買われ、売られるという、ま逆の結果)

と対応している。

自分の感情をぶつけた作品を生み出そうと、オシムが感情にしたがって脚本を書いた時、

自身の内奥のトラウマがうまく形や言葉にできないながらも、

「転売ヤーを懲らしめる」という作品として、

自分が過去に抱えていたトラウマの、いわば防衛的表出して生みだされたのではないか。

劇中劇の脚本はなぜ武器がヘンテコだったのか

「転売ヤー懲らしめ物語」をどう伝えたいのか、

オシムの中でも曖昧なままで始まったこの作品は、

他のスタッフ・演者の戸惑い、激励、暴力の中で

自分が込めた脚本の意味を再探索していことになる。

なぜ「転売ヤー懲らしめ物語」はヘンテコな武器で悪を懲らしめるのか、

それはこの脚本家であるオシム自身の弱い暴力性を表現している。

一方で暴力性がとびきり高い照明の人の圧に気圧されながらも

その圧に完全降伏するのではなく

自分の言葉や態度で対抗してやるぞというオシムの側面が作品で描かれている。

暴力に対抗するために自分の中に暴力を宿すのではなく

表現や感情を強く持ち、大切にすることで今の暴力(照明さん)に対抗していく

それが過去の暴力(遠藤)に対抗していくことと繋がっていく。

この作品ではオシムのその姿勢、成長が描かれている。

作品映像は日本全国どこからでも見れます

前述しましたが、

映像はツイキャスで10月24日19時から配信されます

遠方の人や開演日程に都合がつかない人も見れます。

視聴期間は11月7日23時59分まで。

視聴チケットは2000円。

参考 ドント・コールミー・バッドマンのアーカイブ配信

芝居は1度見れば十分と思う派ですが
この作品はオシムの葛藤物語であると知った上でもう1度見てみたいと思える作品でした。

劇団24/7lavo(にいよんなならぼ)のファンになりました。

今後の作品も是非見に行きたいです!


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泣いて喜びます。

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