たわごと(作・演出 桑原裕子)を見た感想

この記事の読了時間は約6分です。

芝居「たわごと」を見てきました!

急遽見に行った芝居でしたが、とんでもない面白さでした。

テレビで見たことのある俳優さんもたくさん出ていましたよ。

芝居を見て感じた@49hackJp興奮の記録。

12月17日まで上演予定はありますが、チケットは売り切れ。

ぴあなどのリセール(通常価格での買い直し)にいくつかチケットがあります!

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「たわごと」の予習

あらすじ

幾千ものたわごとの上に横たわり 生きさらばえるなんて ごめん
そうやって吐き捨てたはずの いつかをわすれて まだわたしは まっている

果たされない約束、息を吐くようにつく嘘。
そんな社会にいつしか私たちは慣らされてしまった。
「たわごと」だと言って受け流し、諦め、忘れていく。

引退した作家・越間亭杔(こしまていたく)は死の瀬戸際にある。
別れの挨拶に集まったのは元家族、元愛人、医師ら6人の男女。
亭杔の残す不可解な遺言書を巡り、”戯言(たわごと)”に翻弄されながらも、
言葉の裏側に隠された心の有り様を描きます。

たわごと カンフェティ

作品への想い

開幕に際し桑原は「本作は、お父さんの遺言書の顛末だけでなく、久しぶりに再会する家族や因縁の関係の人たちが、父親不在の中でどんなやり取りをするのかというところが見どころです」とコメント。またコロナ禍によって人との距離感や接し方が変わったことに言及しつつ、「煩わしくても、それがないほうが良いと思える関係でも、実体あるもの同士が向き合うことも大切だと、私自身、実感しながらこの作品を書きました。これを観終わったあと、誰に声をかけたくなるかを考えながら観ていただけたら」

引用元:観終わったあとに誰を思うか想像して、桑原裕子の新作「たわごと」豊橋で開幕 – ぴあエンタメ情報

作品の裏側

ステージナタリーにて、芝居観劇後にも楽しめるインタビューが掲載されています。

最初に書いていたものは、まさに「荒れ野」に近い、擬似家族的な、よるべない人たちが集まってくる話を想定していました。でも顔合わせの2週間前に、それまで書いていたものを全部やめて、違う話にしたんです。というのも、言葉に対するこだわりが強い登場人物を集めて書き始めたところ、あまり破綻が生まれないなと感じて。なので、例えば家族など、もともと関係性があった人たちの中で言葉の問題を掘り下げたほうが、“言葉にならずに噛み合わない”という問題が起きやすいんじゃないかなと考えたんです。まあ、あらすじだけ読むと、遺言書をめぐるお家騒動みたいに見えるかもしれませんが(笑)、予想もしなかったところで気持ちが震えるようなことができたらな、と思います。

引用元:“言葉の油断ならなさ”に迫る「たわごと」稽古場レポート / 桑原裕子インタビュー / キャストコメント – ステージナタリー 特集・インタビュー

スタッフ

作・演出:桑原裕子(穂の国とよはし芸術劇場芸術監督・KAKUTA)

美術:田中敏恵
照明:相良浩司
音響:藤田赤目
衣裳:石川俊一
ヘアメイク:新井寛子
舞台監督:金安凌平

演出助手:和田沙緒理
制作進行:有本佳子(プリエール)

制作:長坂奈保美、大橋玲(穂の国とよはし芸術劇場)
票券:石田晶子(穂の国とよはし芸術劇場)
プロデューサー:矢作勝義(穂の国とよはし芸術劇場)

キャスト

渋川清彦
田中美里
谷恭輔
松岡依都美
松金よね子
渡辺いっけい

たわごとの感想

以下、ネタバレ含みます。

たわごと東京芸術劇場

演出

暗転や光の見せ方でこねくりまわすのではなく、あくまで物語を中心において、
演出は控えめに、時には大げさなほどシンプルに。

ダブル主人公?

主人公がいるようでいない。
しいていうなら兄弟関係にある二人か。
章ごとにメインとなる人物・話が変わる感じがあったので見てる方も飽きずに楽しめた。

中盤まで没入感は低い

中盤まで没入感は低い。
話は面白いけど、見ている自分とは一定の距離感がある感じ。

これはこれで面白い。

「没入感がある=面白い」じゃないんだと思った。

没入感が低いのに面白い理由

  1. 謎がちょこちょこあるのでそれを気にしながら観劇できる
  2. キャラ立ちがはっきりしていて登場人物の色が重ならない
  3. リアリティ感(この流れでベラベラと独白せんやろ、ここでは拒否するだろうなど登場人物のとる行動や反応が納得しやすい)がある。

と思ったら、後半は怒涛の没入感開始!w

後半は怒涛の没入感

芝居のタイトルたわごとは何のことなのか。
主客と客体を逆転して考えることで見えてくる熱い想い

登場人物の上がるボルテージに合わせて素晴らしいセリフがせきを切ったように出てくる畳み掛け。

「ーのフリばっかして、おまえらに言葉なんてないだろうが。」

終盤は物語の展開に合わせて、空調を切る、あるいは温度を少し下げていたと思う(実際にくしゃみをする観客が増えた。)

ラストがしっかりと描かれている

半端な脚本だと、親父の部屋を開けるところで終わってしまっていた気がする。
エピローグまでしっかりと描くことで、物語に深みが出ていた。
観劇後の気持ちも清々しいものに。

「言葉になんの意味がある」
ラストは兄弟が互いを見る眼差し、空気感。
「見るなよ」
「書けよ」

比喩

崖を目指しているはずなのにくだって迷ってる
看板を出そう、あそこの脇道分かりづらいのよ。

終幕間際のこのやりとりが、
この物語のような、親子、兄弟、夫婦関係の掛け違い、すれ違いについて話していることのように感じた。

今回ファンになったのは・・・①渋川清彦さん

今回、ファンになったのは弟役の渋川清彦さん。
声がいいし、存在が渋くて、演技が好きでした。

来年3月に下北沢の「お目出たい人」に出演するようなので、是非、見に行きたいです。

参考 渋川清彦 情報瓦版[はら編集長](@sibuka_kee)さん / X

今回ファンになったのは・・・②桑原裕子さん

作・演出を手がけた桑原裕子さんには感服。ファンになりました。

劇団KAKUTAの主宰をしているそうです。

参考 KAKUTA Official Website

活動が幅広いので追いかけるのが大変ですが、是非次回作も見たいです。


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泣いて喜びます。

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