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目次(クリックでワープ)
予告編100点、本編70点
映画「メイズランナー」を視聴しました。
観ていておもしろい部類ではあったんですが、ちょこちょこ気になった矛盾点があったので、
感想とツッコミをいれながら「メイズランナー」を紹介します。
ジャンルは「ソリッド・シチュエーション・スリラー」かな。
スリラーの中でも、舞台となる状況を狭く限定した映画は、ソリッド・シチュエーション・スリラーと呼ばれています。実際にはサスペンスだったりホラーだったりと、区分けが曖昧なジャンルだけども、どの作品にも共通しているのは、好奇心と緊張感を過剰にあおる物語だということ。
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=_qzVb3mjQvE
あらすじ
閉鎖空間に閉じ込められた数十人が出口があると思われる迷路に挑む話。
迷路は24時間で内部構造が変わり、迷路の入口は朝開き、夕方閉まる。
閉じ込められてしまうと、中にいるモンスターのエサになっちゃう。
ときおり主人公の脳内でフラッシュバックされる場面が謎めいています。
以下、ネタばれ注意。
メイズランナーから学べること
どう読みとるかは万人それぞれだと思います。
僕が感じたのは「禁断の果実」「コミュニティの保守派vs革新派」「リーダーの資質」
禁断の果実
禁断の果実(きんだんのかじつ、Forbidden fruit)とは、それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののことをいう。
via https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E6%9E%9C%E5%AE%9F
食べてはいけないという果実を食べてしまい、楽園を追放され、死すべき定めを負って、生きるには厳しすぎる環境の中で苦役をしなければならなくなったアダムとイヴ。
入ってはいけないとされている迷路に果敢に挑戦する主人公(トーマス)の姿がアダムとイヴにだぶりました。彼らは罪人ではなく挑戦者だったのかもしれません。
コミュニティの保守派vs革新派
そして、トーマスを疎ましく思うコミュニティ保守派(ギャリー)はいつの間にか過激な集団へと変貌。
権力を利用できる立場にいると、異質な分子には強く当たってしまい、本来の目的を見失い、平穏に暮らすという手段が目的になってしまっていました(「手段の目的化」)。
リーダーの資質
それと対照的だったのは、ランナー達が迷路を調べつくし出口がないと判断していたにも関わらず、それをみんなには伝えず、希望を持たせるためにだまっていたこと。
希望を持たせるという「目的」のために、「手段」として伝えないことを選んでいます。
どうすべきか手段や方法に迷ったら、目的は何かを明確にすることで、取るべき方略がハッキリしてくるんですね。
気になった矛盾
細かい演出や都合のいい演出は甘くみます。
そこにリアルを求めすぎても作品にはならないから。
(象徴化という捉え方もできるようですが)
韓国人(ミンホ)の性格が2重人格?
韓国人の奴が負傷したリーダー(アルビー)を背負って戻ってこようとするシーン。
リーダーを見捨てれば、自分の命は助かる。そんな場面でした。
しかし、彼(韓国人)は最後までリーダーを助けようとして迷路に閉じ込められることに。
そこで、主人公と気絶中のアルビと韓国人の3人が、迷路空間に閉鎖されモンスターと格闘することになります。
ここで、韓国人があっさりリーダーを放り投げて逃亡。
主人公はリーダーを助けようと必死。
いや、おかしいだろ!
おまえ(韓国人)さっきまでリーダー助けようと必死だったから出口に戻れなかったのに、
閉じ込められた瞬間リーダーもういいや!って辻褄合わへんやん。
そんなにすぐリーダーを放り投げるなら、余裕で出口に戻れてますやん。
閉じ込められずにすんでますやん。
男全員性欲なし
女が何年?かぶりに送り込まれてきても、誰もエロいことをしようとしない。
映画のR指定を回避するにはしょうがないのかもしれませんが、少しはそうした場面を描かないと設定そのものの信ぴょう性がなくなってしまう気がしました。
特に、メイズランナーは設定命の映画なので、そこを視聴者に疑問を持たれるとまずいかなと。
不満点
暗くて見にくい
迷路内が暗くて、何が起こっているのかわかりにくかった。
家のテレビで視聴してたのが悪かったんですかね。
特に、怪物との迫力あるバトルシーンでは致命的。
何が起きているのかわからん。
3部作前提の作り
この作品のみで完結していない。
3部作であることが前提で制作されていて色々中途半端な気が。
to be continue的な要素をチラ見せ程度にして、もっと作品のクオリティを上げてほしかった。
尻切れトンボ甚だしい。
迷子になったのは僕だ
「解けると思っていた迷路のゴールが実は別の迷路のスタートになっている」
というのがこの映画の裏設定ですが、
僕も映画を見終われば謎が解決すると思っていたのに、全然解決しないという、
まさしく僕自身が迷子になった話でした。
展開が早いので吹き替え版がおすすめ。
メイズ・ランナー (吹替版) | ||||
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泣いて喜びます。
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