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僕の映画ランキングでベスト10に入り続けるであろう「きっと、うまくいく」
その監督であるラージクマール・ヒラニと主演アミール・カーンが再びタッグを組んだ映画が「pk」です。
※「きっと、うまくいく」はAmazonプライム会員であれば無料で見れます。
シンゴジラを映画館に見に行って、映画館で見ることの楽しさを思い出してしまったので、pkの前売り券を購入しました。
参考「シン・ゴジラ」人気の背景を考察する(ネタバレありの感想)
あらすじや評価、公開予定の映画館、前売り券の特典、感想についてまとめます。
あらすじ
予告動画でもあらすじとなるようなストーリーは明らかにされていません。
公式サイトには「世間の常識を知らない男pk、彼の小さな疑問はやがて大きな奇跡を呼ぶ!」という文言が。
予告だとハチャメチャな感じがしますが、名作の予感がぷんぷんしています。
pk予告動画
公式サイト
pk概要
2014年に公開されたインド映画。
日本でのキャッチコピーは「大切なことは全部pkが教えてくれた」
評価
世界興行収入100億円突破(インド映画初の快挙)
Rotten Tomatoesでは93%の支持率(2016年9月19日時点)
年齢制限
年齢制限はG:全ての年齢層が鑑賞可能な指定
pkは裸でラジカセという江頭も真っ青の風貌ですが、まさかの年齢制限なしw
放映時間
公式サイトでは153分、サイトによっては150分と書いてある所もあります。
約2時間半の長丁場です。トイレ、水分の確保などして、万全の状態で映画を見ましょう。
公開予定の映画館
2016年10月29日(土)公開、上映終了期間は未定です。
人気が出れば、終了期間が延長され、上映される映画館数も増えます。
近畿地方では上映館数が6と少ないです。
全国の上映情報は画像クリックで確認できます。
前売り券の特典
前売り券は1枚1400円で購入できます。
特典としてpk特製クリアファイルが1枚につき1つもらえました。
裏面がラジカセ、表面は前売り券と同じデザインのpkが印刷されています。
pkがラジカセを持ちながら歩くらしいので、それを再現できるという逸品w
10月29日の公開以降に僕の感想を追加して記事を更新します。
「きっと、うまくいく」を見ていない男友達も連れて行くので、そいつの反応や感想も書ければなと思っています。
pk感想
公開当日の10月29日に映画館で視聴してきました。
結論としては、神映画でした。
この映画を見ずして何を見るのか。インド映画の前に完全にひれ伏しました。
2時間40分があっという間で、後半のどんでん返しに痺れました。
以下ネタばれありで印象的だったことをまとめます。見るにあたっての注意点なども。
映画pk公開日初日に見てきました!3000円を払っても満足できる出来でした!! #pk#映画
— どん底おっさんブロガー (@49hackJp) October 29, 2016
公開当日の特典
初めて公開当日に映画館に行きました。pk特製のミニティシュをもらえました。
「何でティッシュ?まぁ貰えるだけありがたい」と思っていたら、映画を見たら泣けるので、その時に使ってくださいという制作会社?の意図があったようです。
僕の後ろで見ていた客は「もらったティッシュ使っちゃったぁああ、めっちゃよかったぁああ」と言って涙を拭きながら映画館を後にしていました。
子供には難しく、関係の浅い恋人では気まずくなる映画
年齢制限はまさかのGで「全ての年齢層が鑑賞可能な指定」になってますが、子供と見れる映画ではありません。なぜ見れないのかというと性的な描写をほのめかすシーンが何回も出てくるからです。そのシーンを理解するのは子供には難しいし、映画の内容も社会問題が含まれているので映画の面白さはなかなかわからないと思います。
高校生以上であれば性的な描写や映画の良さも理解できると思います。それ以下であれば親と見ると気まずくなるので同性の友人同士で見ましょう。
同様の理由で、付き合いたての恋人や付き合いかけの異性の友人とは見ない方がいいです。夫婦であれば何の問題もないと思います。
なぜpkは面白いのか?
SFチックな設定でありながらコメディタッチで、かつ社会問題に切り込み、恋愛要素もあって、終盤にどんでん返しが2つあるから。
構成力がすごいです、本当に。序盤1時間くらいはコメディ要素が強くて、「あ、このまま終わっちゃう感じなら、続けて見るのがしんどいな…この映画見に来て失敗だったかな」と思ったんですが、中盤から怒涛の展開で、後半にはどんでん返しがどどーんと押し寄せてきて、伏線の回収しまくり「なんじゃこの映画は最高やんけええええ、ほげえええええ」となってしまいました。
世界興行収入100億円突破というのも納得。というか日本でこの映画が流行らないと日本が恥ずかしいと思える映画です。監督であるラージクマール・ヒラニと主演アミール・カーン、この二人がタッグを組んだ映画は絶対外せないですね。
pkを超える傑作映画を日本で作れる日が来るんだろうか。 #pk
— どん底おっさんブロガー (@49hackJp) October 29, 2016
あらすじ
宇宙から地球の調査にやってきた宇宙人が主人公。
地球到着後、自分の惑星に帰るためのレーダーを奪われてしまい、無一文、裸で奪われたレーダーを探す旅に出る。
地球人の言葉を信じて、みんながいると言う神様に会って「レーダーを返してください」とお願いしようとするが、神様はどこにもいない。いないどころか宗教ごとに色んな神様がいて、言っていることがそれぞれ違う。時には相反することを言っていたりする。
神様と出会う旅に出た主人公の言動が地球人には意味不明すぎて「pk(酔っ払い)」と呼ばれ、言葉の額面通りに理解するpkが、ありとあらゆる騒動を巻き起こしていく。いかに暗黙の了解で世の中が成り立っているのか宇宙人という立場から面白く切り込んでいく。それはまるで大きな子供のよう。貨幣経済の不思議さ、習慣の違い、宗教問題。
明石家さんまは「宗教と政治に関しては笑いにするな」という持論がありますが、この映画は宗教問題にこれでもかと深く切り込んでいきます。映画冒頭に「特定の宗教を批判するものではない」とのおふれがきがでますが、この映画の出演者の命を危ぶむほどの内容になっています。だからこそ、世界から争いをなくす映画たりうる可能性を秘めた映画なんです。
映画pkには世界紛争をなくすかもしれないというポテンシャルがある。面白い面白くないの次元ではない。 #pk #映画 #世界紛争
— どん底おっさんブロガー (@49hackJp) October 29, 2016
印象的だったフレーズ
おぼろげな記憶で正確ではありませんが、印象的だったセリフの紹介。
神を守る必要なんてない
「人間が(自分の信じる)神様を守ろうとするから(争いが起きて、大事な仲間が死んで)靴しか残らない。神様であれば自分の身は自分で守れるはずだ。守る必要なんてない。僕ら人間が神様を守ろうとするからおかしなことが起こるんだ。」
神様は二人いる
「神様は二人いる。僕ら人間を作ってくれた想像主としての神様と、神の代理人なる者達が語る代理人にそっくりなお金でしか動かない神様だ。」
かけ間違ってイタズラをされている
神と話ができるという代理人たちは、神と話せる正しい番号にかけていると思い込んでいるが、実は違うところにかかっていて、間違ってかけた先の人がいたずらとして変なことを言っているのを神のお告げと勘違いしてしまっているのではないか。
「妻が重病なら『遠くの寺院へ行ってお祈りせよ』ではなく、『妻の世話をしろ』というべきだろ、神様には死んでから会える。」
「牛乳を石にかけるなどのおかしな習わしは止めて、貧しい子供に与えるべきではないのか。」
正しい電話番号は
「(正しい神様と繋がるための電話番号は)信じるだけでいい」
ラストシーンのボケに気づいた?
ラストにpkが地球探索の案内人として、何人かを引き連れて戻ってくるシーンがあります。
宇宙船内でpkが新人探索者に4カ条を教えます(映画では映像はスモークで何も見えず、音声のみだったはず)
- 裸でうろつくのはだめ
- 言葉は難しいのでそのまま受け取るな
- 服は踊る車で調達せよ
- レーダーは隠せ
その後、案内人pkと新人探索者が宇宙船から出てきてスクリーンに映るんですが、完全にレーダーがpkの服の上でギラついてて、新人の裸の首周辺にもろバレ状態で身につけている状態でした。
映画の矛盾
見ていて気になった矛盾点について。
「お金をくれたのはあなただけ」は嘘
pkがジャーナリスト・ジャグーに「みんな僕からお金を奪っていった、お金をくれたのはあなただけ」みたいなことを、たしか留置所でインタビューされてる場面で話してましたが、嘘です。過去の回想シーンで、途方にくれたpkが道端に佇んでいるとお金を恵んでくれた人がいました。
この時点でpkがすでにジャグーへ好意を抱いていて、そう言ったとも考えられますが。
手を取り言葉のインストールができるなら・・・
pkは手をしばらく握って数時間じっとしていると、言語を習得できるという特技があります。助けてくれた兄貴の手を取ってインストールしようとしますが「俺は女じゃない」と言われて拒絶されます。
そこからしばらくたって、兄貴に連れられて大人のお店へ出向き、そこで女性の手を長時間握ることで言語習得に成功します。
が、そんなお店に連れて行ってくれるほど兄貴と仲が良くなっているのであれば、序盤に拒絶された兄貴の手も長時間握らせてくることは可能な関係になっていたはずだと思います。
よくわからなかったこと
インドとパキスタンの関係性
インド人からしたらパキスタン人は信頼ならないというような感情があると映画で描かれていましたが、全然わかりませんでした。
参考 インドとパキスタンが紛争してる原因は何でしょうか? – Yahoo!知恵袋
外見と宗教の関係
宗教により制服のようなものが決まっていて、髭の長さなどからでも、どの宗教かおよそ見当がつくという場面がありました。インド人あるあるなんでしょうけど、日本人からしたら全部わけわからん状態でした。例、シク教はターバンで髭もじゃ。
参考イスラム教の国の男女に聞きました。”女性の適切なスタイル”はどれ?
イスラム教の女性衣装だけでも6パターン程度あるようで、かなり難解です。
まとめ
- 映画「pk」は神映画。
- ストーリーの構造が見事で伏線の回収がすごい。
- 日本で流行らなければ日本が恥ずかしい。
- 子供と一緒に見るのはおすすめしない。
- 仲の浅い恋人関係も見るのは要注意。
おまけ
映画館のプッシュが弱すぎんよ!
映画館でのpkのプッシュが弱すぎて泣ける・・・
大阪ステーションシティシネマでは全然PRしてませんでした。
これだけの名作なんだからもうちょっと気合入れて盛り上げて欲しいです。
友人の感想
「よかった。すごいわ、あれだけの内容をよく描けたなと思う。ほんまよかったDVD欲しくなる、最高やった」
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泣いて喜びます。
<a href="http://49hack.jp/pk-movie-review/">映画「pk」の感想、あらすじ、評価、公開映画館の情報</a>
コメント
pkの検索でたどり着きました。
まさに「神」映画ですよね。私も偶然ですが大阪シティステーションシネマにて鑑賞。
別に暇人ではないですが時間作って合計4回映画館で観ました。4回は人生初です。
それくらいツボにはまりました。
また観たいと思って大阪シティステーションシティシネマのWEBサイトで確認しますと来週金曜まで上映となっています。DVDは持っているのですがやはり映画館で観ると集中できるので違うんですよね。音響も。
では私同様に,pkを絶賛されている方がいらしてうれしかったのでコメント書かせていただきました。
4回はすごいですね!でも、それだけ行っても全然損じゃない映画ですよね。
映画は今まで基本レンタルで映画館はまれにしか行かないんですけど、大当たりでした。人生トップ10にはずっと残りそうです。Dvdも特典が良さそうなら買いたいです。