【君は気付いたか!?】イチロー、日米通算4257安打会見でピート・ローズに対するディスりが極上の小説のように美しかった件

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先日、イチローが日米通算記録ながら、それまでのメジャー記録であったピート・ローズの4256本のヒット数を上回ったことが話題になりました。

アメリカでは日米通算記録を認めない風潮が主流とか、ピート・ローズがイチローの記録にイチャモンを付けているなどが報じられることが多かったんですが、4257本目のヒット打った後に開いた記者会見でのイチローの発言が抜群に面白かったので取り上げます。

イチロー独特の言い回しで、これでもかとピート・ローズをディスりにディスっていたので紹介します。

ディスリスペクト (英: disrespect)解説

respect 名詞「尊敬、重視」、動詞「敬う、重んじる」に逆を表す接頭辞dis-がついてできた語で、名詞「無礼、軽蔑、軽視」や動詞「無礼なことを言う(為る)、蔑む、軽んじる」などの意味を持つ。

ディスリスペクト – Wikipedia

イチロー会見全文

僕が初めて会見(の一部)を見たのは報道ステーションでした。

4257安打後の会見全文が以下のサイトで文字としてまとめてくれています。

ニュースで一部しか見ていない人は是非一度読んでみてください!
イチロー“ローズ超え”日米4257安打 会見全文「僕が持ってないはずない」 | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―

会見でのピート・ローズに対するディスりまとめ

会見全文を読んでも「どこがディスってるの?」という人も多数いると思うので、イチローが意図したであろうメッセージをわかりやすく読み解いていきます。

見出しはイチローが暗に伝えていたこと、「」内は会見より引用。

号外の話は知らない(「別の号外の話は聞いた」)

記者「日本ではここ数日、社会現象というほどの注目が集まり、号外も出た」

イチロー「そうなんですか。別の号外の話も聞きましたけどね」(場内爆笑)

この会話がこの後の会見でのピート・ローズディスり祭りの布石(伏線)になっています。

イチローが言う「別の号外」は舛添都知事辞職の号外。

ここで、片方の情報を強調することで、一方の情報(自分の号外は知らない)ということをうまく伝えることに成功しています。

この会話が成立したからこそ、イチローは会見で同様のコミュニケーション手法を取ったように思います。こういう伝え方をしても理解してくれるんだなと。

今回の4287安打会見でイチローは一方を強調することで、暗に本当に言いたいことを伝えるというコミュニケーションの取り方をしていました。

ピート・ローズは人格者でない

「いつかアメリカで、ピート・ローズの記録を抜く選手が出てきてほしいし、それはジーターみたいな人格者であることが理想」

「ジーターみたいな人格者であることが理想」と強調することで、ピート・ローズは人格者でないということを伝えるメッセージになっています。

ピート・ローズは賭博問題などで永久追放処分を受けている誰が見ても問題児なので、直接「ピート・ローズは人格者でない」と表現してもいいと思いますが、大人な?対応で、間接的にほのめかすように発言しています。

同じようなパターンでのディスりが出てきます。

 俺はピート・ローズよりも上

「日本だけでピート・ローズの記録を抜くことがおそらく一番難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。」(日本の野球の方が大リーグより試合数が少ないので)

これは一見、将来の天才バッターに期待しているというメッセージに思えますが違います

日本で4257安打 > 大リーグ4257安打

という達成難易度の力関係を言っているように思えます。

そうすると、日米合算記録はどこに位置づけられるかというと…

  1. 日本4257安打
  2. 日米合算4257安打
  3. 米4257安打

となり、大リーグで4257安打打つよりも日米合算の俺のほうがスゴイというメッセージとして理解できます。

日本4257安打を強調することで、実は日米合算記録4257安打>米4257安打を伝えることに成功

ピート・ローズはかわいげがない

「ハリー(張本さん)なんかは来てくれたじゃないですか、シアトルに。ハリーって、ハリーですけど。なんかかわいげがありますよね」

張本さんのかわいげを伝えることで、ピート・ローズにはかわいげがないことを伝える。

一方を立てることで、一方は言わずとも、けなすことに成功。

ピート・ローズ≒トランプ(共和党)=悪役

記者「違う違うと言い続ける気持ちはわかるか。」
イチロー「そういう人がいた方が面白いしねえ。だって大統領選の予備選見てたって面白いじゃないですか。共和党の方がいらっしゃるから盛り上がってるわけで、そういうところありますよ。それが人間の心理みたいなものですから。それはいいんじゃないですか。じゃないと盛り上がらないしっていうところもあるでしょ」

大統領選挙に立候補している共和党トランプを引き合いにだし、ピート・ローズとだぶらせました。トランプは過激発言のオンパレード(日本も核兵器持て、日本自動車の関税爆上げ、メキシコ系移民は犯罪者)で日本ではヒール(悪役)として報道されることの多い人物です。

そのトランプとピート・ローズをさり気なくだぶらせるあたり、相当根に持ってる様子が伺えます。あくまで「共和党の方」とぼかし、「いらっしゃる」と敬語を使うことで敬意ある表現をしてるあたりが上手い。こう言っとけば、誰からも文句は言われないし、皮肉たっぷりという感じも伝わります。

さいごに

プレイヤーイチローと人間イチロー

僕はプレイヤーとしてのイチローは好きです。Youtubeでレーザービーム動画や変化球の変態打ち動画など今だに見てます。

しかし、人間イチローとしては嫌いです。癖のあるコメントの数々や、元中日監督の落合に共通する人を小馬鹿にした態度が好きではありません。

イチローがマスコミ嫌いになり、会見などでもマスコミと対決姿勢になったのは、評論家永谷脩が事実無根の文章を発表して以降とされています。

今回の4257安打会見では、できるだけ忠実にイチローが意図したメッセージを紹介したつもりですが、「イチロー嫌い」という僕自身の要素が理解の仕方に影響している可能性が十分あるので、そのへんはご了承ください。

イチローの普通を知らない

イチローの書籍やインタビュー記事などを普段見たことがないので、今回の会見のように、暗に伝えたい事を伝えるコミュニケーションを、彼が日常的に使っているかどうかは定かではありません。

会見の動画を見て「分かりにくいようにピート・ローズをディスりまくってるやん!」とツッコミを入れまくっていた人の理解の整理、会見の上っ面だけを見てイチローの真意がわからなかった人の理解に役立ててもらえると嬉しいです!

ディスり方も色々あるもんだなぁと勉強になりました。舛添都知事辞職の号外が伏線になっていたとは東野圭吾もびっくりですね。イチロー天才すぎです。


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