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「さよならドビュッシー」(2016)という特別ドラマを見ました。
原作小説は2009年に第8回このミステリーがすごい!大賞受賞、2012年に映画化。
2016年に日本テレビが2時間の特別ドラマとして制作。
そこで紹介されたベートーヴェンの遺言がかっこよかったので調べました。
目次(クリックでワープ)
さよならドビュッシー
小説
作家は中山七里さん。初めて知りました。
ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、全身火傷の大怪我を負ってしまったのだ。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する――。
中山 七里 宝島社 2011-01-12
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特別ドラマ
録画していたのに1年近く見ていなくて今日見ましたw
新聞のラテ欄に「最後にあっと驚く結末が!」とあったんで録画。
@49hackJpは大どんでん返しが大好物なのです。
どんでん返しオチは弱い
どんでん返しが好きすぎて、普通のオチだとすぐに読めてしまう頭になっています。
さよならドビッシーも見始めて30分でオチがわかってしまいました。
ユージュアルサスペクツ並みに簡単などんでんオチでした。
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オチがわかっても面白いストーリー
どんでん返し系のお話はそのオチ命みたいな構成になっていることが多いんですが、さよならドビッシーはどんでんオチがわかった上でも最後まで観させるストーリー展開でした。
不運、憎悪、人生、音楽というキーワードで深みのある話になっていました。主人公の語りが随所に入るのでそれがよかった。語り入るの好きなんですよね〜。
ツッコミ要素は多い
人物判定がパジャマ、ピアノの練習する屋敷が防音効果してないなどツッコミ要素は多かったです。音楽というかなりリアリティなテーマだったのでなおさら目立ちました。
あとは登場人物の経歴が豪華すぎてテレビ用の脚本色が強かったり、変に恋愛?要素を入れようとしてるのは無駄な演出に感じました。
過去の名言をリフレインさせるのもちょっと多い。
ベートーヴェンの遺言
ベートーヴェンの遺言として「牧人が歌うのを人が聴いて、私には聞こえなかったとき、自殺を考えた。しかし私のなかの芸術がそれを許さなかった。」というのが紹介されていました。
名言テンプレ化
「誰々が(動詞)するのを人が(動詞)、私には(動詞+否定)とき、自殺を考えた。しかし私のなかの〜がそれを許さなかった。」
ハイリゲンシュタットの遺書
ドラマで紹介されたベートヴェンの遺言を調べると、どうやら「ハイリンゲンシュタットの遺書」の一部を意訳したもののようでした。
宛先人の弟に送られることなく留め置かれた「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれたのは、1802年10月のこと。当時31歳のベートーヴェンは耳を患い、日ごと進んでいく難聴への恐怖と絶望の中にあった。滞在先のハイリゲンシュタット(現在のウィーンの一部)で書かれたこの手紙には、深く激しい苦悩から自らの命を絶つことさえ考えていたベートーヴェンの切なる叫びが赤裸々に綴られている。
ハイリゲンシュタットの遺書の全文
全文は「ベートーヴェン大事典」(平凡社)に掲載されています。
プレミアム価格(1万円以上)がついて高くなっています。
ベートーヴェン大事典 | ||||
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しかし、電子書籍では0円で読めます!(青空文庫を電子書籍化)
参考電子書籍(デジタル)と紙の本(アナログ)23項目比較表作ったよー!
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ロマン ロラン 2012-10-07
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ドラマでの意訳箇所
ドラマで紹介された意訳部分は全文ではこのように書かれていました。
全文よりもドラマの意訳の方が要点がまとまっていてかっこいいですね。
「牧人が歌うのを人が聴いて、私には聞こえなかったとき、自殺を考えた。しかし私のなかの芸術がそれを許さなかった。」
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泣いて喜びます。
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