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コトコトことば作品展のレセプションパーティに参加します。コトコトことばと作品展について紹介し、レセプションパーティについて主催者にメールで問い合わせた内容をまとめます。参加を迷っている人の参考になれば幸いです。
2016年10月8日感想のレポート追記しました。
コトコトことば
コトコトことばについて紹介します。
「コトコトことば」とは?
- 「コトコト煮詰めた言葉」をテーマして、イラストと言葉を書いたポストカード作品。
- シンプルな絵と手描きで丸みを少し帯びた筆フォントで作られています。
他の名言ポストカードとの違い
他の名言ポストカードとの違いは、言葉の裏付けを絵で示している点です。
言葉とイラストのリンク
「白か、黒か。ではなくて、両方あるのが僕は好き。」という言葉だけだと、説得力にかけます。「そうは言っても…」という反応も出てきそうです。
その言葉にピアノの絵が差し込まれていると「ピアノの鍵盤は白と黒でできていて、両方あるから成立してるんだな」と想像することができます。
言葉の裏付けとしてイラストが効果を発揮し、言葉とリンクすることで作品としてまとまりがよい物になっています。
誰が言ったかが問題ではなくなる
言葉をイラストと結びつけることで、今までの名言ポストカードの弱点だった「お前は誰やねん!」を克服したのが「コトコトことば」です。
「コトコトことば」は、みんなが知っている食べ物や出来事を比喩に使うので、誰が言ったかが問題ではなくなります。こういう事(物)があるという共通理解があるので、名言を言っても「お前は誰やねん!」ではなく、「なるほどそう考えられるな」と納得させてしまう
イラストの抽象度を上げて想像させる
イラストに着目してみると、上の例では鍵盤その物ではなくピアノを描いています。「うつむくことで、見える空もあるんだよ。」というポストカードでは、水たまりに空は描かれていません。
コトコトことばのイラストは、誰もが100%わかるようにイラストを具体的に表現するのではなく、イラストの抽象度を少しあげ、見た人の想像力を刺激できるように作られています。逆に表現すれば、見た人の想像力があって初めて作品として完成すると言えます。
制作者について
作者は中井 泰佑 (なかい たいすけ) 。大阪市立大学美術部青桃会OBで好きなアーティストは相田みつを。若干29歳。毎月20日と30日に新作を発表するという運動部のような追い込み方で芸術作品を作っていますw
- 詳しいプロフィールは自己紹介 – コトコトことばに載っています。
- 人となりや画像などは素敵な人たちと コトコトことばで紹介されています。
SNS
サイト、ブログなど多くのSNSを開設されています。
- ホームページ http://kotokotokotoba.web.fc2.com/
- ブログ http://kotokotokotoba.blog118.fc2.com/
- Twitter https://twitter.com/kotokotokotoba
- Facebook https://www.facebook.com/kotokotokotoba/
- メール kotokotokotoba@yahoo.co.jp
- Youtubeチャンネル
コトコトことば作品展「青 -あお-」
中村さんの原画作品+10名の「青 ‐あお‐」をテーマにしたポストカードサイズの作品(グループ展)が展示されます。ギャラリー観覧のみの入店も可能(無料、席を使う場合は飲食を注文)。初の大阪開催。
日時
[期間] 2016年10月3日(月)~10月30日(日)※火曜日/第1・第3水曜日は休廊
[時間] 9:00~19:00
[会場] 大阪 松屋町「cafe・gallery タロイモ」
cafe・gallery タロイモ
住所:〒542-0066 大阪府大阪市中央区中央区瓦屋町1丁目8−11
電話: 06-6777-8987
グループ展の10名
- 有田 優里
- さとう ふみ
- すずり
- 霜月
- 田守 英里子
- Türr
- berry Drop
- 濱田 美紀
- 三乃
- mechifura
レセプションパーティ
制作秘話や交流会を兼ねたレセプションパーティが開催されます。
日時
[期間] 2016年10月8日(土)
[時間] 18時00分~20時00分
[会場] 大阪 松屋町「cafe・gallery タロイモ」
[参加費]500円、ワンドリンク付き(軽食もあるそうです)
レセプションについて質問してみた
メールで中村さんに気になることを色々と聞いてみました。質問メールをした当日に返事がありました。素早い!
1.レセプションパーティ中も個人で作品を見る時間はありますか?
「レセプションパーティー中も、自由に作品をご覧いただけます。特に式次第やプログラムはありませんので、自由に作品をご覧頂きながら、お話ができればと思っています。」
レセプション前に作品を見ないといけないとなると、時間の都合が難しいので聞きました。レセプション中に見れるということで安心しました。
2.ドレスコードはありますか?
「ドレスコードはございません。自由な服装で大丈夫です。」
レセプションと調べるとドレスコードがどうとか書いてある記事が大量にあって、「そんないい服持っていないよ…」と思っていたのでありがたい。
3.何人位来そうですか?
「人数は、15名~20名程度かと思いますが、現時点での確定人数は13名です。」
2~3人だと空気感に耐えられなくなりそうですが、僕を入れて14名なら問題はなさそう。Facebookのイベントページでもおおよその参加人数がわかります。
4.名刺交換などはしますか?もしするなら、ブログ用の名刺でもいいですか?
「名刺交換についても、全体で時間を作るわけではありませんが、もしお持ち頂けるのでしたら、交換させて頂ければと思います。必須ではありませんし、ブログ用の名刺でも大丈夫です。」
レセプションなら名刺交換は必須みたいな記事があったんでびびってましたが、特にしないたいです。せっかくの機会なのでブログ用の名刺を作って、当日何人かの人と交換できればなと思っています。間に合うのか…。
5.支払いは当日渡すんでしょうか?
「支払いは当日の入店時に500円を頂戴して、ドリンクチケットをお渡し致します。食事については、軽食をこちらで準備しますので、料金は必要ございません。」
500円でドリンクと軽食って安すぎ!ライブに行き過ぎて僕の感覚が麻痺してるのかな。
申し込み方法
申し込みはメールで。当日参加も可能ですがなるべく事前連絡しましょう。
E-mail kotokotokotoba@yahoo.co.jp
メールの件名に「レセプション参加」
本文に「お名前」をご明記ください。
(twitter、facebook等からのご連絡もお待ちしています!)
レセプションパーティの感想
レセプションパーティに参加してきました!芸術作品なので画像は撮れないと思っていたんですが、画像OKだったので様子と感想を載せます。
カフェ・ギャラリー「タロイモ」
心斎橋から徒歩で15分位の路地にポツリとありました。地図アプリがないと絶対にわからん。電車を上手く乗り継げば徒歩の時間を短くできますが、トータル時間がほとんど変わらないので、街の雰囲気を感じながら歩いて辿り着きました。
コトコトことば名刺サイズ群
名刺サイズ位の大きさにコトコトことばが並べられていました。この並べ方にも何か訳があるのかな?聞きそびれました。
意味がわからなかった2作品
かぼちゃをテーマにした作品とメジャーをテーマにした作品の意味がしっくりと理解できず、後で作者の中村さんに教えてもらいました。作品の意味がわからないので教えてくれという無粋な要望にも真摯に答えてもらえました。
かぼちゃの作品
かぼちゃ作品の意味がわからなかったのは「人前で話すときに、観客をかぼちゃだと思って話せば緊張が和らぐ」という話について、僕が全く聞いたことがないことが原因でした。
漫才のボケを理解するのと同じように、言葉(ボケ)の意味を知るためにも知識・一般常識が必要なんだなと思いました。ナイツが「ヤホーで調べてきました」って言っても、Yahooを知らないと笑えないですもんね。
メジャーの作品
この作品がわからなかったのは、メジャーに書かれてある「5M」という数字と、少し出ている10㎝の関係性ってなんだろう?と深読みしすぎたのが原因でした。
過去に「なんで5Mなんだろう」とつぶやいていたお客さんもいたようで、「5Mは無いほうがいいかな…」と中村さんは少し考えていました。この名言ポストカード作成時に家にあったメジャーが5Mだったので5Mと書いたそうです。
発表している作品も時期によってどんどんブラッシュアップしていくそうなので、どう改良されていくのかも楽しみですね。
コトコトことば額縁&作品集
額縁サイズの作品は1つ大体5千円で販売していました、額縁代も込です。過去に東京で売れたそうです。作品集はNo.1~No.3までありました。
グループ展の作品
10人それぞれの青をテーマにしたポストカード大の作品が並んでいました。
作品の下には作家さんの好きな音楽などの情報も載っていて、人物理解もできるようになっていました。
作品説明に隠しメッセージ
中村さん曰く、展覧会や販売イベントの度に作品解説に隠しメッセージを入れているそうで、毎回変えるそうです。過去にその隠しメッセージ(法則)を見抜いた人はいないそうなので、今後コトコトことばの出店を見かけた際には「どんな遊び心があるのだろう」と探してみると面白いですね。気分は古畑任三郎。
今回の作品展でも隠しメッセージ(法則)があるそう…。
隠れメッセージを見抜け1
隠れメッセージを見抜け2
正解は左に突出している最初のもじが「あ」と「お」で統一されていて「青(あお)展」を意識した物になっているでした!ムッズー
今回購入した作品
ヨットの作品「向かい風も、前に進む力に変わる」と竹の作品「成長を支えてくれるのは、ひとつひとつの節目です」の2作品を買いました。
竹は最新の作品らしいです(知らなかった)。節目を記念日にして祝おうとする風潮に最近違和感を覚えてモヤモヤしていたので、節目という言葉がツボに入りました。ヨットが進む原理は全然わかってないんですけどwいいなと思ったので買いました。
額縁に飾られていた作品に年代が載ってました。2015年~2016年の作品がとても好きです。「お題の要望があれば、長いと1年位かかりますが作ります」と言っていました。1年かけてひねり出す、熟成させるのは常人じゃできないですね。とても忍耐と創造力のいる仕事だと思います。
来場者プレゼント
2017年の日めくりカレンダーを無料で配布していました。レセプションパーティ限定ではなく、来場すればもらえるようです(先着順で1人1個)
買いったかったタートルネックの作品も日めくりカレンダー12月分に掲載されていました。「どちらが前かわからないとき、答えはきっと内側にある。」
福祉施設で働いていると、利用者のズボンの前後がわかりにくいことが多々あります。おばあちゃんの履くズボンのポケットってなんであんなにわかりにくいんでしょうか…。
「よ~くみれば前は面積が小さく、後ろは面積が大きい」と85歳のおばあちゃんに教わりましたが、タートルネック作品のようにうまいこと言える発想はまるでなかったですね、あれだけその現象に巻き込まれていたのに。
名刺を配りました。
急遽作ったブログ用名刺がギリギリ間に合って(今日の午前中)配ることができました!
その数なんと…
あと98枚残ってますwww
中村さんとグループ展に参加していた作家の旦那様に配れたので良しとしましょう。
参加人数
ざっと25人位はいたと思います。作家さんとお客さんがごちゃまぜだったので、作家さんは名札なんかつけてるとわかりやすかったかなと思いました。男性は僕と名刺を配った新婚の旦那さんと中村さんの3人でした。作品的に女性の方が興味持つ傾向があるのかな?
雰囲気
アーティスト女子のパワーと子ども育てる奥さんの幸せパワー、新婚パワーが充満していて、本当にいま地球で戦争が起きているのかわかなくなるほどでした。「タロイモ」の店内も白を基調にして清潔感がありました。店員さんも二人常駐していて穏やかな空間でした。店内のバックミュージックに女性陣のか細い声がかき消されて、全然何言ってるかわかんないです状態に何度もなりましたw
500円の参加費はいるものの、ソフトドリンクやアルコールも少しあって、サンドウィッチ、唐揚げ、皮の唐揚げ、軟骨のからあげ、たこ焼き、おやつも数種類あり、タロイモから1ドリンク注文できるというのはかなり満足感がありました。
18時から始まりましたが20時まであっとういう間でした。勇気出して来てみてよかったです。
コトコトことばの魅力
説明文の隠れ法則や、撮影OKのポストカードなどに遊び心を随所に感じられました。コトコトことばの作品からも伝わってくるこの「遊び心」が魅力の1つなんだなと新たに気付きました。
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泣いて喜びます。
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