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「楽しくないです」と即答できる人ほど、読む価値がある本です。
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この記事では
本の主題、形式を簡単に紹介し、
「仕事は楽しいかね?」の何が面白かったか
目からウロコの名言、気に入った名言を紹介します。
ここがダメ!というネガティブな感想も盛り込みます。
目次(クリックでワープ)
「仕事は楽しいかね?」の主題
仕事や人生に対して取るべき姿勢や考え方が主題です。
方法論も少し書かれていますが、メインではありません。
姿勢がわかれば、考えが変わり、行動も変わる。
結果としてアイディアや方法は山ほど出てくるというロジックを説いていました。
物語の形式
冴えないサラリーマンが仙人のような百戦錬磨の実業家に偶然出会い
問答を通して仕事の要諦を学んでいくというお話。
著者 → 読者 ではなく
仙人(著者) → サラリーマン(読者) という構図です。
「仕事は楽しいかね?」の面白さ
- 多くの人が正しいと思っていることが実は間違っていること
- 多くの人は物事の表層しか見れていないこと
そのことについて、
豊富な実話を例に1つずつ反駁していくのが痛快で
「なるほどなぁ〜」と唸りながら、知的に刺激される感じが気持ちいいです。
目からウロコの名言
位置番号はAmazonkindleから。
引用の表題は@49hackJp
くだらないことは1つ
エドナ・セント・ヴィンセント・ミレー(詩人)の言葉として紹介
人生とは、くだらないことが一つ また一つと続いていくのではない。 一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだ
位置179
目標設定は意味がない
僕たちの社会では、時間や進歩に対して直線的な見方をしている。そういう見方を学校でじわじわ浸透させるんだ
ー人生とは、やるべき仕事や習得すべき技術や到達すべきレベルの連続なのですよ。目標を設定して、それに向かって努力しなさい、とね。
だけど、人生はそんなに規則正しいものじゃない。規則から外れたところでいろんな教訓を与えくれるものだ。人生は学校の先生にとっては悪夢だろう
位置299
学生モードの思考を捨てよ
きみの思考は、学生モードのままなんだよ。この課題をすべてやっておきなさい、そうすればAがとれますよってね。きみは、課題のリストをほしがってるだけなんだ
位置389
持つべき目標は1つだけ
毎日毎日、違う自分になること。これは〝試すこと〟を続けなければならないということだ。そして試すこととは、あっちにぶつかりこっちにぶつかり、試行錯誤を繰り返しながら、それでもどうにかこうにか、手当たり次第に、あれこれやってみるということ
位置402
模倣の代わりに革新を心がけ、昨日と違う自分になろうと日々努力するなら、きみは可能性を高めることができる。
位置642
できることはどんどん変えてごらん。みんなが、きみが変えていることに気がつくくらいに何でも変えるんだ。好奇心を旺盛にすること。実験好きな人だと評判になったら、みんなのほうからアイデアを持ってきてくれるようになるよ
位置1114
アイデアをいっぱい持つこと。ありとあらゆることをやってみること。明日は今日とは違う自分になること
位置1486
人は変化を嫌う、だが試すことは大好きだ
人は、変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ。
位置No.757
秀でるつもりが似たり寄ったり
彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ。
位置661
他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に越えるべき、だけど一番難しいステップは、〝並みの人〟をやめることだ
位置699
失敗からメッセージを拾え
「きみはたぶん何十もの素晴らしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせてきてしまっていると思うよ。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。実際、僕たちの文化では、〝一つのことに集中している〟のがよいとされているしね」僕たちはね、失敗するのを怖がりすぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。
位置993
アイディアの源泉
『〈あらゆること〉をしろ。素晴らしいアイデアは、どこからやってくるかわからないのだから』
位置1061
まずはとにかく始めること。どのアイデアが最終的に実を結んで、どのアイデアが実を結ばないか、確かめる方法なんてないんだから。できるかぎりいろんなことをとにかくやってみること。そうすれば、そのアイデアがまた別のアイデアを引き寄せる。始めさえすれば、新しいアイデアのほうからきみのもとへ近づいて、飛びついてくるんだ
位置1215
気に入った名言
不運と好運は表裏一体
不思議なことに、不運は得てして好運に変わり、好運は得てして不運に変わる。好運も不運も、私はもはやあまり信じなくなっている。あるのはただ、巡り合わせだけ
位置64
人生は思いどおりにならない
人生はそんな扱いやすいものじゃない。僕は人生の中で何をすべきかなんて、問いかけなくなった──どうせ、人生なんて思いどおりにはならない
位置306
完璧の落とし穴
ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上よくならず、ライバルに追い抜かれるのをただ待つだけだ。その結果言えるのは──彼の言葉をそのまま繰り返すと──〝完璧とは、ダメになる過程の第一段階〟ってことだ
位置737
試してみることに失敗はない
何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。学ぶべきことが何もなかった場合は、その前にしていたことに高い価値をおくべきだってこと。そういう意味で僕は、試してみることに失敗はないというのは真実だと思っている。位置No.748
問題の分析は必ずしも必要ではない
意識的には、問題の分析にさえ取り組んでいない。彼はただ、問題が導くままに行動していただけ位置1299
困難は合図
困難というのは、一つひとつが実地演習を始める合図だ。試すことは、一つひとつが世の中への問いかけだ。答えというのは、一つひとつが旅だ。旅程の計画は人生に任せておけばいい。きみの仕事は、光を集めることとカメラを持っていくことなんだから
位置1321
自分の仕事をあまりに狭いものに定義しすぎだ。工学技術を駆使した能力が町で一番なら、自分より素晴らしいエンジニアはいないと思ってしまうんだ。だけど、優れたエンジニアであるためには、高い技術だけじゃなくいろんなものが必要だ。アイデアを売る能力もいる。みんなと一緒に働く能力も、話し合いをリードする能力も、無意味な話し合いを避ける能力も。──必要とされる能力は、それこそ何十もあるんだ。だからこそ、しなければならないことを全部、リストに書き出し続けることが重要になる。そして仕事を再定義し続け、リストをどんどん広げていかなければならないんだよ
位置1388
「仕事は楽しいかね?」のここがダメ!
例え話が外国の話だらけ
翻訳なので仕方ないですが、出てくる逸話が外国のものばかり。
1つだけ日本の侍の話がありましたが、特定の誰かの話ではありませんでした。
コカコーラの誕生の話やポストイット誕生の話などは興味深く読めましたが、
海外で有名なトークショー番組誕生の裏話とか
日本人は「全然知らねーよ」レベルの話もあってちょっと想像しにくい所も。
文章が冗長
翻訳ということもあってか文章が冗長気味で、回りくどい。
Aに対して、「Bなんだよ、Cなんだよ、つまりDが大事」みたいな感じの会話がパターンが多いんですが
「つまりD」と話した時のBとDの繋がり、
CとDの繋がりがよくわからないことが結構ありました。
仕事は楽しいかね?の購入と続編
本記事は第1弾の「仕事は楽しいかね?」の書評です。
第1弾はAmazonプライム会員なら無料で最後まで読むことができます!
第1弾 | 第2弾 | 第3弾(最終) | まんがでわかる |
第2弾・3弾も読めたらレビュー記事にします。
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泣いて喜びます。
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