この記事の読了時間は約7分です。
windowsのOSであるvistaのサポートが2017年4月1日で終了する。
vista使用ユーザーは半強制的に、お金を出してOSをアップグレードするか、パソコンを買い換える必要がある。
「サポートが終了」の意味すること、OSアップグレードのシステム要件、チェックツールの有無、OSアップグレードにかかるお金をまとめ、いつまでに何をしなければいかないかを整理する。
目次(クリックでワープ)
「サポートが終了」の意味
「サポートが終了」するとどうなるか調べました。
ここで言う「サポート」とはマイクロソフトのサポートです。
「延長サポート」が終了すると、OSにセキュリティホールが見つかったとしても、それを修正する更新プログラム(パッチ)も提供されなくなります。
「セキュリティ対策ソフトを使用しているから大丈夫」と考えている人も多くいますが、マイクロソフト社が提供する更新プログラムなしで、セキュリティホールを塞ぐことは困難です。
例えると家の鍵がかけられなくなるんですね。
Google Chromeでは既にvistaのサポートが終了
Chromeというブラウザはvistaのサポートを2016年3月31日に終了しました。
vistaユーザーがChromeを開くと、最初の画面で「windows vistaはサポートされなくなったため、このパソコンでは今後Google Chromeのアップデートは受信されません」と表示されます。
Windows 10 への無料アップグレード
10へ無料アップグレードができる!と話題になっていました。
でもvista→10への無償アップデートはできません。とほほ。
正規版の Windows Vista や Windows 7 Starterは無料アップグレードの対象にあがっていません。
Windows 10 への無料アップグレードは「Windows 7 Starter はその対象外」| かきしちカンパニー Web Magazine
windows10を使うための選択肢
大きく分けると、パソコンを買い換えるか、中身(OS)を変えるかの2通り。
中身のOSを変えて正常に動作させるには、最低限必要なパソコンスペックがある(システム要件)。windows10の構成要件を満たしていないパソコンに10を入れても動かない。
中身を変えてもOKなパソコンなら、直接10を入れるか、7や8を経由して10へ無償アップデートする(2016年7月29日まで)方法がある。
- パソコン買い換えて、10が入ってるパソコンを使う。
- 10のOSを買って、パソコンに入れる(ただしパソコンスペックが一定以上必要)
- Windows 7のOSを入れてからWindows 10へ無償アップグレード(ただしパソコンスペックが一定以上必要)
Windows 8のOSを入れてからWindows 10へ無償アップグレード(ただしパソコンスペックが一定以上必要)
windows10のシステム要件
最低限必要とされるパソコンレベルのこと。
- プロセッサ:1 ギガヘルツ (GHz) 以上のプロセッサまたは SoC
- メモリ:32 ビット版では 1 GB、64 ビット版では 2 GB
- ハード ディスクの空き領域:32 ビット版 OS では 16 GB、64 ビット版 OS では 20 GB
- グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
- ディスプレイ (画面解像度):800×600
7や8を使っていればマイクロソフト配信のチェックツールで構成要件を満たしているかを簡単に調べることができる。
参考自分の使用しているパソコンでwindows10が動作するか確認するチェックツール – エンジニアの生活
windows8のアップグレードアシスタントを使う
vista使い向けの10のシステム要件をチェックするツールはない。
ただ、vista→8用のチェックツール(Windows8アップグレードアシスタント)は配布されている。
Windows Vista または Windows XP を実行している場合、Windows 8 アップグレード アシスタントを使って、使用中のプログラムやデバイスが Windows 8 に対応しているかどうかを調べることができます。
10と8のシステム要件がほぼ同じなので、Windows 8アップグレードアシスタントを使って擬似的に調べることができそうだなと思ったら、vistaからチェックツールが使えなかった…。
ということは、vista→8へのアップデートは事前にシステム要件を満たしているかどうかが調べられない。
Windows 8アップグレードアシスタントエラー表示
vistaから無理…
Windows 8.1システム要件
ほぼ10と同じ。
- CPU: 1 GHz 以上
- メモリ: 1 GB (32 ビット) または 2 GB (64 ビット)
- ハード ドライブの空き領域: 16 GB (32 ビット) または 20 GB (64 ビット)
- グラフィックス カード: Microsoft DirectX 9 グラフィックス デバイス (WDDM ドライバー付き)
Windows 7 Upgrade Advisorを使う。
vista→8への道がチェックツールの不具合?で閉ざされた。
残された道はvista→7→10。
7へのアップデートは Windows7UpgradeAdvisorというチェックツールを使って、事前にシステム要件を満たしているかどうかをチェックすることができる。以下のリンクからダウンロードができる
参考Windows Vista から Windows 7 へのアップグレード – Windows ヘルプ
実行してみた
起動すると数分で結果を教えてくれる。
使っているパソコンで対応している7のバージョンや、互換性がないソフトまで教えてくれるなどかなり丁寧だった。
高騰するwindows7の値段
7へのアップグレードのシステム要件は満たしていることがわかったとしても、7へのアップグレード料金は高い。現時点で10よりも高くなっている(次項参照のこと)。
7のマイクロソフトサポート期限は2020年1月14日まで。Intelの第6世代Coreシリーズ(コードネーム:Skylake)を搭載する端末にインストールされたWindows 7/8のサポートは2017年7月17日まで。
買い換え費用、入れ替え費用の試算
パソコン買い換え費用、OSの入れ替え費用の試算。
OSの値段は2016年4月15日価格コム調べ。
パソコン買い換えの費用
スペックによって違う、3万~25万。
windows10を直で入れる費用
windows10 home 14713円
これが基準。
windows8を入れてから10へ
Windows 8.1 32bit DSP版 13840円
Windows 8.1 64bit DSP版 12999円
10を直接いれるより1000円~1500円程度安い
windows7を入れてから10へ
Windows 7 Home Premium SP1 32bit DSP版18000円
10より値段が高いので7を入れるうま味が0w
なんだこの価格設定。7が貴重で高くなってるんですかね。
まとめ
vistaで使えるチェックツール
OSのシステム要件を満たしているかどうかを事前に調べるチェックツールは、vistaの場合7しか使えない。
- vista→10 のシステム要件チェックツールは配布されていない
- vista→8 のシステム要件チェックツールは配布されているが、エラー表示が出る。
- vista→7 のシステム要件チェックツール配布されていて使えるが、7の値段が10より高い。
無事7にアップグレードできれば、やっと10へのシステム要件チェックツールが使える。
もし、そこで調べてダメだった場合は、7のマイクロソフトサポートが終了する2020年1月14日まで使えるということになる。
選択肢の整理
- パソコンを買い換えて10を使う
- パソコンそのままで7(18000円)を入れて10へ無償アップグレード
- パソコンそのままで7をいれて2020年までにパソコン買い替える
期限の整理
- パソコン買い替えの期限は2017年4月1日まで。
- 7→10への無償アップグレード可能期間は2016年7月29日まで。
- 7が使えるのは2020年1月14日まで。
つまり、vistaユーザーはOSをアップグレードするかパソコンを買い替えるかの決断は2016年7月29日までにしないといけない。OSをアップグレードしないなら、2017年4月1日までにパソコンを買い換える必要がある。
この記事をブログ等で紹介する際は下のHTMLコードをコピペしてお使い下さい。
泣いて喜びます。
<a href="http://49hack.jp/vista-7-8-10/">windows vistaユーザーのOSアップグレード期限、パソコン買い換え期限のまとめ</a>