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ネガティブな人がポジティブになる方法として、「本当の自分」の定義を変えることが重要なのではないかという気づきに至ったので書いてみる。
目次(クリックでワープ)
自分を分析したってポジティブにはならない
幼稚園の時に自殺を考えたことがある
常にポジティブな成長志向の人と、ネガティブで落ち込みがちな自分。
「自分と何が違う?」というのは僕にとっては愚問で、幼稚園の頃に自殺を考えるほど生きていくことに対して苦痛を感じていた自分と、普通に幼少期を過ごせてきた人達とは混じりえない壁が存在していることは百も承知。
心理学的な分析は変わる方法を教えてくれない
学部と院生時代に色んな心理テストをやりました。心理学的には自己肯定感が低いとか、「自分に対する認知が著しく歪んでいる」など言われてきました。
学術的にも信頼性のあるちゃんとした心理テストをすれば、能力の特性、思考のパターン・特徴などがわかります。
例えば(僕のことではありません)、知能検査の結果、視覚記憶が得意だから図にして覚えた方がいいとか、絵画統覚検査(TAT)では、物事の構造がゆるいと不安な気持ちが出てきやすいとか、今のままの自分が生きていく上での注意点を知れます。でも、今の自分が変わる方法については何も教えてくれません。
「本当の自分」について
自分を変える(ポジティブ思考を身につける)方法として、まずは「本当の自分」の定義を変えてみることが大事なのではないか。
「本当の自分」は人によって定義が異なる
考えるというのは、それが事実で正しいということではなく、そう考えた方がネガティブ思考をポジティブ思考にすげ替えるのに都合がいいからである。なぜ都合がいいかは後述する。
と考えると、ネガティブ思考をポジティブ思考に変える足がかりを完全に失うので、そう考えない(仮説を立てない)。
ネガティブな人の考える「本当の自分」
「ネガティブ思考な人は本当の自分を弱いものとして定義している」ことは先程述べたが、もう少し詳しく説明する。
ネガティブな人は「本当の自分」は弱くて、か細くて、惨めと考える。
逃げたい、やめたいなどの負の感情に支配されているのが「本当の自分」
「本当の自分」は弱いと考える事のデメリット
それを本当の自分と定義してしまうと、失敗したこと、できなかったことが「やっぱり」につながり、自分に対して言い訳を許すことになる。
恋人に対しても弱い自分を受け入れてほしいという思いが強くなり、相手に必要以上に頼ったり、依存するようになってしまう。弱い自分を受け入れてくれないこと対する怒りさえも生じるかもしれない。
このように、表皮を完全に剥いだ状態を「本当の自分」と定義してしまうと、ネガティブ思考につながってしまう。いくら表皮を重ねていったとしても、結局「本当の自分」は変わらず、弱い存在のままになってしまう。
ネガティブな人の「本当の自分」イメージ(図1)
ポジティブな人の考える「本当の自分」
「ポジティブ思考な人は本当の自分を弱いものとは定義してない」ことは先程述べた。じゃあ強いと定義しているのか?というと少し違う。そのことについて説明する。
努力、忍耐、成長、経験、つよがり、背伸び。表皮を被った状態を自分と定義することで、失敗しても、もっとできる、いつかできる、こんなもんじゃないというポジティブ思考のサイクルになっていく。
弱いのは「本当の自分」ではなく、核(コア)の部分であり、「本当の自分」は弱い核を覆う表皮をいくつも重ねることでどんどん成長していくと考える。
ポジティブな人の「本当の自分」イメージ(図2)
ネガティブな人とポジティブな人の「本当の自分」の違い
- ネガティブな人は変化のない弱いものが「本当の自分」であると考え、
- ポジティブな人は増大していく強いものが「本当の自分」であると考える。
ポジティブになるにはどうするか
ネガティブな人の「本当の自分」イメージ(図1)を、ポジティブな人の「本当の自分」イメージ(図2)に置き換えるだけでいい。
あとは、表皮をどこまで被った状態を本当の自分と定義すれば、納得できるかというのがポイントになってくる。最初は弱い核=本当の自分から始まり、どこまで広げていけるかという戦いになる。
広げることがなかなかできなかったとしても、ネガティブな人とポジティブな人の「本当の自分」についてのイメージ図の違いを脳に焼き付けておけば、違いは自ずと出てくるはず。
その上で、自己啓発本やビジネス本を読んで、ポジティブになれる方法を試すべき。順番が逆では、いつまでたっても何も変わらない。
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泣いて喜びます。
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