「秘密」と答えると嫌われてしまう5つの理由

秘密が嫌われる理由

この記事は2016年9月17日に更新しました。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。

この記事の読了時間は約6分です。

会話の中で女子がよく使う「秘密」という言葉。なぜ「秘密」と答えると嫌われてしまうのか、その理由について書きます。

聞き手の苦しみ、話し手の苦しみについても言及し、「秘密」と聞いたらどうすべきか、「秘密」と言う前に知っておいてほしいことをまとめます。

※「絶対秘密にしといてよ」と言って教えてくれることではなく、「秘密」と言って教えてくれないという応答に対しての記事です。

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「秘密」と答えると嫌われてしまう5つの理由

1.聞き手が欲求不満になるから

まずは最も単純な理由から。

「秘密」という答えは、教えないという意思表示なので、聞き手は知りたがっているのに教えてくれないという欲求不満になるから。

おそらく、「秘密」と答える人が想定しているのは、これのみであることが多い。
「教えないよ~だ」で話し手は完結していて、「秘密」という言葉の持つメタメッセージを全く理解できていません。「秘密」という言葉の持つ意味についてもう少し深く見ていきます。

2.対等な関係性を壊し、怒りや失望を感じさせてしまうから

不満

相手から「秘密」と言われると、こっちはあなたに対して「秘密」なんてないのに!!という怒りを感じ、対等だと思っていた関係が崩れます。

さらに、秘密にされる関係だったのかと失望し、関係そのものが安っぽく感じてしまうことになります。

「秘密」と答えることは相手との対等な関係性を壊すことになります。
「相手も『秘密』とよく言うから…つい私も」という場合、相手に壊された関係を、自分も壊すことで、相手との関係性を低い次元で対等に保とうとしていると考えられます。

3.撒き餌にひっかかった様な残念な気持ちにさせるから

「秘密」と答える人は気づいていないかもしれませんが、その話題を話しだしたのは大概、話し手本人であることが多く、聞き手の質問を誘導してしまっていることがあります。

どうしたんですか?待ち

この現象をうまくお笑いにした企画が、テレビ東京の深夜に放送していた、ざっくりハイタッチの「『どうしたんですか?』待ち」です。

話し手がキラーフレーズを3つ話し、聞き手がどうしても気になったら「どうしたんですか?」と聞き、続きの話ができるという企画。

どうしたんですか?待ち

聞き手からすれば、相手が話したそうにしていたから、あるいは、楽しそうに話していたから、質問をしたり、会話を続けるために応答していただけだのに、「秘密」と言われると、急に突き放された気がします。まるで撒き餌にひっかかった魚です。

その話題をしだしたのはお前やろ!楽しそうに話してたやん!
質問を誘導しといて何やその態度。話したくないならいくらでもその前に回避できたはずや、水を向けといて「秘密(教えられません)」はないわ。

4.「私に興味がある」という前提が間違っているから

漫画「ガラスの仮面」亜弓

漫画「ガラスの仮面」亜弓

「秘密」と答えてしまう人が根本的に勘違いしているのは、聞き手が自分に興味があるという思い込みです。「あなたは知りたいんでしょうけど教えられない」という前提が間違っています。聞き手からすれば、「お前にそこまで興味ないわ!勘違いすんな」というツッコミを全力でしています。

あなたが恥ずかしいと思っている事は聞き手にはどうでもいいし、話す内容よりも、話さないという不可解な判断をしたことが評定を下げることになります。

5.「秘密」と話しても許される存在だと勘違いしているから

偉そう

「言いにくいのでまた今度話します」「今はまだ話したくありません」「それはちょっと教えられませんねー(笑)」など、言えないことを相手に伝えるには色々な方法があります。「秘密」というのは小学生の女子が多用するような幼稚な反応な気がします。

「秘密」という応答が完全に話し手に非がないとして許されるのは、超がつくほどかわいい女性か、カッコイイ男性の時のみです。美人やイケメンであれば「秘密」という回答の幼児性が外見とのギャップを生み、魅力の一つとして感じられるはずです。しかし、世の中、美人やイケメンばかりではありません。

お前は「秘密」という回答が許されるほどの奴じゃない!石原さとみか?上戸彩か?違うだろう。「秘密」と答える幼児性は魅力にならないよ、自分のことをさぞいい女、いい男と勘違いしてんちゃうぞ!

「秘密」と聞かされた聞き手の苦しみ

感情を上手にコントロールして、軌道を修正する難しさ

以上のように、「秘密」と言うことは聞き手に欲求不満を感じさせるだけでなく、怒り、失望、突き放された感じを与え、話し手の自己評価や前提が間違っているというモヤモヤした気持ちを生じさせることがわかりました。

つまり、聞き手は、唐突に訪れる中断を受け容れ、会話が突然途切れたことに対する怒りや失望を相手に見せないようにしなければいけません。
こいつ何もわかってねえなという相手への侮辱の念なども押し殺す必要があります。
「秘密」と言われても会話をし続けるには、感情を上手にコントロールして、軌道を修正する難しさがあります。

「教えてよ~(もう話したくない)」

「教えてよ~」と聞き手が単純に反応しているなら問題はありませんが、「教えてよ~(もう話したくない)」と思われている可能性もかなりある。と話し手は理解しておくべきです。

「秘密」と言う話し手の苦しみ

聞き手目線で今まで書いてきましたが、忘れてはいけないのは話し手目線。

あえての「秘密」

「秘密」とあえて紋切り型で会話を中断させることで、「もう今は、あなたとは話したくない」という意思表示である可能性があります。

聞き手は相手が「秘密」と言ったら、もう会話を止めたがっているのか、単純にもったいぶっているのか(言いたくないのか)を判断する必要があります。

まとめ

「秘密」と聞いたら、聞き手が判断すること

聞き手は相手が「秘密」と言ったら、会話を中止したがっているのか、継続してもOKか判断すべし。継続してもよさそうなら、相手の気持ちを尊重して会話の軌道修正をはかるか、自分の気持ちを優先させて、もういいわとやんわり伝える方向で話していくかを選ぼう。

「秘密」と話す、話し手が理解しておくこと

「秘密」と相手に言うことは、もったいぶるだけでなく、相手との関係性を破壊してしまうメタメッセージがあることを知っておく。「秘密」と答えて、話したくない内容は回避できても、話さないという不可解な判断をしたと相手には思われます。他人(ひと)は驚くほど自分には無関心であるという前提で会話をしましょう。「秘密」が魅力的な回答になるのはイケメンと美人のみ。

自己開示の返報性

心理学(主に社会心理学)では自己開示の返報性といって、言い難いことや失敗について相手に話すと、相手も同レベルの話し(自己開示)をしてくれて仲が良くなることが知られています。

自己開示には、自己開示をされた受け手も同程度の自己開示をするという、返報性のルールがあることが知られています。つまり、こちらが趣味の話をしたら相手も趣味の話、より個人的な家庭の話をしたら相手も家庭の話をするといった具合で、同程度の深い話をするようになるということです。「相手がそこまで話してくれたんだから、自分も話そう」という気持ちが生じるのですね。そうやって、お互いに少しずつプライベートな話をしていくことで、関係が深まっていくのです。

自己開示の返報性

馬鹿にされることを恐れるのではなく、自分のことを知ってもらうというスタンスで、相手との距離感を見極めながら、適切に自己開示していった方が、「秘密」と答えるよりはるかに建設的でより良い関係になっていくと思います。


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