トット単独ライブ「あけましておめでトットちゃん」の予習と感想

トット
https://twitter.com/kuwagokoro02/status/775125254301556736より画像引用

この記事は2017年1月24日に更新しました。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。

この記事の読了時間は約6分です。

トットの単独ライブに行ってきます。全国的にはほぼ無名の若手芸人。2016年末〜正月のお笑い特番ではちょこっと出たりしていました。

僕が「とんでもない才能」と公言しているお笑い芸人、ラフレクレンとアインシュタインの2組を抑え、平成28年度NHK新人お笑い大賞で優勝したのがトットです。

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トットの単独ライブに行く理由

トットの単独ライブに行きたいと思ったのは「反抗期の息子」という漫才が秀逸でセンスを感じたから。反抗期の息子をツッコミにやらせて、オカンの涙ぐましい苦労や努力という背景を肉付けすることで、ツッコミが汚い言葉を浴びせる反抗期の息子役を演じられなくなるという構成の漫才です。

ボケとしては笑わせる要素は何も足してないんだけど、大人になったらわかる裏側というかリアルな一面を描くことで、反抗期の息子が素直に成長してしまうという面白さがあります。

この漫才は笑えるんだけど泣ける漫才でもあり、多感な学生にとっては気づかされることも多いんじゃないでしょうか。この道徳的漫才の面白さと不思議さに魅了され、単独ライブでトットの実力を確かめに行くことにしました。

あけましておめでトットちゃん

あけましておめでとう+トット+窓際のトットちゃん

内容

漫才とコントの新ネタ。ゲストあり。(本人twitterより判明)

チケット料金・日時

2017年1月21日(土)

開場:19時45分 開演:20時00分(21時30分終演予定)

土曜なので仕事のある人も大丈夫。

前売り券1500円、当日券1500円。
会場発券(手数料無料)ができるタイプのチケットも購入可能です。

チケット申し込みはチケットよしもとから

チケット発券方法はこちらから

よしもと漫才劇場

場所はよしもと漫才劇場。なんばグランド花月の向かいにあります。劇場というよりただのビル。最近隣にドンキホーテができました。

住所:大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル5F
電話番号:06-6646-0365【15:00~21:00】

客層、会場の様子、ネタのハイライト、トットの特長、単独ライブの不満点などは公演後に記事に追加し更新します。

単独ライブ感想(20160124追記)

トットの単独ライブに行ってきました。

あけましておめでトットちゃん

客層

客層は95%女性。男性客はほぼいない。

中学生〜20代多めで40代や60代?もいました。

学生客の多さは今まで行ったライブの中で一番かもしれない。

ネタの構成

掴みの喋り、漫才とコントの間にVTRという単独おきまりのパターン。

ネタのハイライト

ネタは漫才とコントで7つ(+笑うせえるすマンのようなネタがあった気が・・・)

間にミニコーナー(ゲスト:笑い飯、藤崎マーケット)とVTR。

掴みの喋り

「完全に売れました」という言葉でボケながら、去年の「平成28年度 NHK新人お笑い大賞」やTHE MANZAIの出演を振り返る。

最初のネタの「大物女優の楽屋に挨拶」までのフリがきっちりできていた。

大物女優の楽屋に挨拶:90点

溺愛ショートコントと並んで今回の単独ライブで一番面白かったネタ。

大物女優、付き人の「まさきよ(?)」、挨拶に行こうとする多田。

付き人のまさきよが適当なことを言って、それに従った多田が女優に怒られて、女優の変な嗜好が明らかになるというパターン。

片言で喋るまさきよの「間違いないです。先生は〜」という口癖、女優の仕草・話し方が完全に美川憲一などディテールが細かい。

「つむじを見せなさい」という印象的なフレーズと、つむじを見ながら白米を食べる(女優は白米しか食べられない)という変な嗜好でネタに厚みが増して爆笑。

ダイアンのネタのように突拍子もない要素を、しっかりと1つのネタとしてまとめる技量の高さを感じた。

サプライズ誕生日:60点

友人の誕生日でサプライズを仕掛ける予定だと話す桑原。その計画が適当すぎるのでツッコミまくる多田に対して桑原がキレながら、いつしか多田の言っていることも少しぶれ始めておかしなことを主張するというようなネタ。

ブラックマヨネーズのキレ漫才のような感じだけど、そこまでインパクトはなかった。

多田の喋りが聞き取りやすく演技力もあるのに対して、キレ役の桑原の演技力の低さが目に付いた。

万引き:75点

万引き犯が万引きを目撃していたにもかかわらず通報しなかった奴に説教するネタ。

万引き犯が漫才師のように「声ちっさ、ご飯食べてるん?」「声ちっさ、おばあちゃん上で寝てるん?」「その本に僕がこれから喋る話載ってるん?」などツッコミを入れていく。

万引き犯を桑原が、無関心な若者を多田が演じていたが、役割を逆にした方が面白くなるように感じた。喋りのたつ多田が小声だったのでネタ全体の声量が小さくなってしまいパワーが欠けている気がした。

クリスチアーノロナウド:50点

平凡なOL二人。一人が唐突に「私クリロナと付き合ってるの」と独白し、「クリロナは〜・・・」とクリロナのイメージとは違う事実をひたすら明かしていくというネタ。

サッカー好きだと存分に楽しめるネタだったけど、名前をギリギリ知っている程度の女性客のウケは難しい。クリロナ1本で絞ったネタは潔かった。

溺愛ショートコント:95点

息子を愛しすぎるお母さんと息子。じゃんけん、あっち向いてホイ、グリコ、誕生日、記念写真などあらゆるシーンで息子愛が爆発してしまうというショートネタを連続で。

トットの強みは愛情ネタの面白さだなぁと実感。

ネタの構成で桑原が担うのはキレ役、キャラ濃い役、愛情役(おかん)の主に3つ。

キレ役は前述したように彼の個性に合っていないのでネタが入ってこないことが多い。「万引き」のようにキレながらも愛がある感じもいいが、どストレートに愛のあるおかん役をさせると見ていてぴったりとはまる感じがした。

誘拐とヤンさん:70点

中国人のヤン(桑原得意のキャラ)さんが誘拐されて捕まっている奴と遭遇。「シュウマイの数と同じだけグリーンピースはある」など中国で絶対ないけど、ありそうな名言を連発していく。「四川・武田」

ラーメンロケ:30点

ADの苦労を細かく描くことで思わずしっかりとロケを頑張ってしまうというネタ。

冒頭に紹介した道徳漫才と全く同じ構成。

代表的なオカンネタ+これだったら嬉しかったけど、なんで型落ちの方のネタを単独で見ないといけないのか謎だった。

単独ライブ=新ネタというイメージが強いので、最後のネタがこれというのはちょっと残念だった。

不満点

VTRが全く面白くない。

「リアクションを取れるようにしよう」とか、テレビの企画で散々やっている物をわざわざ流す必要があるのか疑問。そんなことをするくらいならVTRなしでネタだけをやってくれる方がいい。やるならしっかりと企画した物が見たい。

持ちネタを焼きまししてどうするの?

同じ構成のネタを別のネタとして焼きましする意味があるのか?

改良したとか、追加の要素入れたとかが僕には見えなかった。

なら本家のネタでいいやんという。


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泣いて喜びます。

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